3) リハビリの毎日 [ちびちゃんの一生]
退院して暫く、外に出る時は車椅子生活だったちびちゃん、公園では前足だけで車椅子を引っ張り、楽しそうに動き回っていました。それはそれで良かったのだけど、使えなくなった後ろ足はみるみるうちに、筋肉が落ちていきました。
先生には一生立てないと言われたちびちゃんだけど、その頃少しでも回復してゆく事を願っていた飼主としては、望みを捨てず、暇をみてはリハビリに努めました。
当時、後ろ足はダラーっとして、ただ付いてる状態。足首は常に後ろ側に反転してました。
まずは体を支えて立たせて、足首を元に戻して地面につかせ、少しづつ自分の体重を後ろ足にかけるようにして、ちょっとでも足に筋肉を付けるところから始めました。
部屋で横になっている時も、足首を戻して後足を体の方に押して、力を入れさせたりもしながら・・
1ヶ月位続けるうちに、手を放しても数秒間自分で立っていられるようになりました。でもまだちょっとバランスがくずれると、すぐ倒れちゃっていたっけ・・
この頃になると、全く動かなかった後足も、歩く時におぼつかないまでも前後に繰り出すようになってきました。勿論下半身は吊り上げた状態でしたけど。
「は~い、ちびちゃん、立つ練習しようね~♪」
またですか~・・
「ヨッっと・・」
おおっ、すごいぞ~!がんばれ~!
「フウ、もうだめ」
そんなこんなで、公園に車で連れていっては、なるべく後足を使うようにリハビリをする毎日が続きました。そして3月のある日、ついに手を放しても数メートル自力で歩けるようになったんです。
犬が歩いている姿には程遠い、なんともぶざまなカッコ、倒れるのを必至にこらえながらといった感じでしたが、それでもその時の感動は今でも忘れません。周りにいたお散歩友達もみんな、「わ~、歩いた!歩いた!」と大喜びしてくれました。病気になってからちょうど半年経った頃でした。
病院の先生も、奇跡だと言い、ヨタヨタ歩く姿をビデオに撮ってたりしてたっけ・・(笑)
飼主的には、この調子でいけば、また昔のように普通に歩けて走れるちびちゃんに戻れるかもしれないと、期待していたんだけど、結果としてはここまでの回復でした。
振り返れば、終始後足を補助してあげる負担は残ったけれど、ちびちゃんにしてみれば、車椅子よりははるかに快適な残りの犬生になったと思うので、リハビリ頑張って良かったかな~。
ちびちゃんも、よく頑張りました。
ちびちゃんのリハビリ・・というか、その後の一生に欠かせなかった介護用品です。
当時、日本製ではこういうものが売って無くて、最初は通販で買いました。
やはりワンコ関係は欧米の方が進んでいるのかな~・・
その後、型をとって、お友達やサーフショップに作ってもらい、ちびちゃんは
いろんな色、持ってました。(笑)
今では似たようなものが市販されるようになってきたみたいです。
健康なワンコも、歳とって後足が弱ってきたら、使ってあげるといいかも~
最初のうちは、介護パンツで擦れる内股の所にタオル挟んだり、
足も擦れるので靴下はかせたりと、重装備?でお散歩に行ってました。(笑)
だんだんと足に力が入るようになって、パンツにも体重が掛からなくなってきて、
いつのまにかタオルは要らなくなりました。
靴下も足裏の感覚を大事に考えて、やめました。
そのかわり、すぐ血出してたっけね・・
まだまだ続く・・明日は「平穏な日々編」です。
あきらめないって大切ですね。勉強になります。
ちびちゃんとちびそらさんの頑張りが呼応してるって感じです。
介護用品もいろいろと出てきているようですが
やっぱり飼い主さんのカスタムメイドは必要ですよね。
by (2006-02-22 12:37)
辛い宣告にもめげずに頑張ったんですね・・・。
ちびちゃん ほんとに偉かったねぇ。。。
出来るだけの事はしてあげたのだから、
きっと ちびちゃんは幸せでしたよ。
私には、いまだに引きずってるワンコがいます・・・。
あの時こうしてあげてれば・・・あの時って・・・・。
あの子はこうだったね~、この子はこうだったね~って昔話する時も
その子の名前は今だに誰も口にしません。出来ないの・・・。
そんなのって可哀想でしょ。
ロコが立てなくなったらって、たまに考える事があるけど、
もう後悔は嫌ですからね。あきらめない気持ち大事にしたいです。
by mogumogu (2006-02-22 14:36)
>ボンボンジュールさん
あの頃は、絶対諦めないぞって、特別意識してたわけじゃないんだけどね~
もしかしたらっていう気持で自然とそういう方向に動いていったような気がします。でも、何もしなければ一生車椅子生活になっただろうから、ほんとに良かったと思ってます。
>mogumoguさん
そうですね・・ちびちゃんには出来る限りの事はしてあげられたって思っています。だから、後悔は何もないです。
mogumoguさんも、ロコちん以前に、色々な経験を沢山しているんですね~
だからきっと、ロコちんはとても幸せな一生を送れますね♪
by ちびそら (2006-02-22 18:59)
ちびとの楽しかった思い出が走馬灯のように・・・。
歳をとった訳ではない!!と思う。
by ひめ (2006-02-22 21:08)
>ひめ~
はいはい、ひめはいつまでも若いです~♪
とても○○歳には見えませ~ん。・・って、何歳だっけ?
by ちびそら (2006-02-22 22:22)
人間でもあきらめてしまいそうなコトがあるというのに、
ちびちゃんすごいですね。
ちびそらさんファミリーのあきらめない気持ちが伝わったんでしょうね。
by ユキサクラカエデ (2006-02-22 22:42)
>ユキサクラカエデさん
う~ん、というか、ワンコだから不平不満も言わず、頑張ってくれたんだと思うんだ。
当時、自分たちも言っていたんです。これ、もし人間だったら、痛いとか、辛いとか、もうヤダとか、いろいろ文句言うだろね~って・・・
by ちびそら (2006-02-23 00:03)
ちびちゃんの動画^^
みていてこちらまでうれしくなりました。
わんこって、いつでも、現実を受け入れ、それでもちゃんと前をむいていますよね。
そして、ちびそらさんたちも、前をむいていて・・・・。
なんか、うまく表現できないのだけど・・・・。
by ゆう (2006-02-23 11:05)
愛していると、こういった「大変さ」は
本人たちにとってみればちっとも
「負担」などではなく、当然のこと。
自然に「もっと快適にしてあげたい」
「もっと楽しい毎日を過ごさせてあげたい」
これは心からの「日常」なのですよね。
by jewel (2006-02-23 13:05)
>ゆうさん
ま、言い方変えれば、ワンコは単純なんだよね(笑)
多分、悲観したりしないんじゃないかな~
そこがワンコのいい所、人間は難しい・・・
>jewelさん
そうだよ、正にその通りだよ~♪
この頃、ちびちゃんにはいつも、「がんばろうね~」って言っていたけど、
自分達は全然、頑張っている意識は無かった・・
ほんとうに自然にいろんな事をやっていた気がします。
by ちびそら (2006-02-23 14:49)